魅せる

魅せるという技術#2

魅せるとはなんぞや?

覚悟をすること。
嘘をつかないこと。
でしたね。

では、今日は魅せるをもう少し追求してみましょう。

魅せるためには何が必要で、何が必要でないか?

形にするためにはどうしたらよいか?

それは・・・
・言語化すること
・可視化すること
の2つです。

言葉でみると難しい印象を受けますが、これは、可視化と言語を写真(映像)とキャッチコピーをうまく使って表現する。ということなのです。

今日はどのようにすると効果的かを伝えていきたいと思います。

この表現は、身近な情報をつかって練習することができます。

ご自身の携帯の中にあるこれまでに撮った写真を活用するのです。

そして、その写真に簡潔に・一言で・キャッチコピーをつけてみましょう。

自分で撮ったお気に入り・何でもない写真に一言添える。

その一言が、その画像(写真)に意味を持たせアピールや、メッセージ・宣伝に変わるのです。

次に、その写真に、自分でテーマを決めてみます。

例)ブログに載せるアイキャッチ(アイコン)
写真; 公園の一角に足が右に歪んだベンチ(浮かんだイメージ)
→ 歪んだこのベンチに物申したい。
「座るなきけん!」
「僕には座れない」
「絶妙なバランス」
「思考する場所」
「座れるだけでいいのか?」
「大丈夫。大丈夫。」

この練習に正解はありません。

が。見ている人を楽しませる。

という視点(発想)を持って考えてみる。

ということが大切です。

例えば先ほど、「絶妙なバランス」というキーワードが出ました。

これを、相手を楽しませる発想に置き換えるこの椅子、きっと、右側に重い人が座ったのだろう。

右に歪んでいるなぁ。
→「この椅子、右の骨盤がPIしてるね?」このように椅子を人に例えたり、人ではない場所にフォーカスさせたり、椅子の気持ちになってみたり見る視点を変えると物の見え方・伝え方が変わります。

その視点が必要なのです。

なぜ必要なのか?
人は、言われたことについては思い込んでしまうそのものにとらわれてしまうことがあります。

たくさんの視点があるにも関わらず。

エジソンの有名な言葉に以下の言葉があります。

「天才は1%の閃きと、99%の努力である。」

これの本当の意味をご存知ですか???
・天才ですら99%の努力が必要なのだから、 頑張って努力することが必要ですよと教えられたと思います。
本当は
・1%の閃きも出てこないような人は、99%努力しても何も生まれません。
ということだったのですが、これは、実は、エジソンを取材して、上記の言葉をもらったインタビューアーがそのまま掲載するとエジソンの嫌味としか伝わらないと判断し、前者の努力の美談(ストーリー)にしてしまったと言われています。
これこそが、視点の違い。なのです。

この視点の違いで、印象・伝わり方が違うのです。

そして、その視点で伝わった言葉で人はイメージします。

99%の努力すれば1%の閃きにも勝てるかもしれない!。と。本来の意味とは別として。

そして、これを、整体師に置き換えてお客様との接し方を振り返ってみましょう。

本当に必要な、受け取る側の方の目線で話していますか?
(コンシューマーイン・お客様がどう受け取るかの目線)

整体師として、伝えたいことだけを伝えていませんか?
(プロダクトアウト・作っている、提供する側の目線)

目の前にいる方を楽しませる。
という視点は、受け取る側の視点相手に何ができるか?を考える。

コンシューマーインの目線。

先ほどの、この椅子は右の骨盤がPIしているね。というのは、相手を楽しませるようでいて、

自分の知識から言いたいことを伝えたいというプロダクトアウトの目線になっている。

相手を楽しませる・伝えるために何ができるか?

どういう視点があるか考えてみる。

ということが大事。

そして、相手(ターゲット)を明確にすればするほど効果的な言語化(キャッチコピー)が生まれます。

この時、よく陥りがちな出来事があります。

思いついた言葉・写真を全て使ってしまいたくなりますが、実際に使用できるのはほんの一割程度なんです。準備をしてたくさん用意した中でも、採用するのはほんの一握りだけ。キャッチコピーも写真も同じものはほとんどない。その時の気持ち・状況で全て異なります。

では、そのたくさんある中からどう選んだらよいか?

それは、センスもあるかもしれませんが、規則性が必ず存在します。

特に写真。

なぜ、デジカメやスマートフォンは、写真モードにすると縦横のグリット線が存在するのか?

それは、写真をとるとき、どのバランス、どの位置で撮るかで、出来上がった写真のイメージが大きく変わります。(どの位置で撮ると素敵なバランスになるかは僕に聞きに来てください)

センスがいいな、惹かれるな、という写真は、記念写真のように、人がど真ん中にいたりしないものが多くないですか?(実は、写真は目立たせたい、伝えたいものは グリット線の交差する場所にあると良いのです。あれ。これで聞く必要なくなった?!)

写真に付けるキャッチコピーは実は、余白を多く取り、その余白に文字を添えるとぐっとその写真にストーリーが生まれます。

言葉(キャッチコピー)の持つチカラ。

写真にその言葉が乗っかるとその写真・言葉から一気に物語(ストーリー)が生まれ、伝わるものとなるのです。相手は感じて勝手に(イメージ)します。どんな物語(背景・視点)があるか人は、そういった部分に惹きつけられます。

そのきっかけになるのです。

自分というキャラクターその人の思い・個性を伝えるツールとなります。特に整体師のホームページ同じようなキャッチコピーが並ぶものばかり数年前はそれでも、数が少なかったから勝負ができた。今は、様々な種類のセラピスト・整体師が増えてきた。

数年前よりも数が圧倒的に多いのです。今までと同じでは、埋もれてしまう。横並びになってしまう状況。そこから光るためには、自分というキャラクターを魅せるということが重要。

表現することに覚悟を持って、魅せつけてやる。(自分の個性)

視点を変えて、自分をアピールすることができることで同じ環境の相手に伝わる量が違います。(同年代、同様の環境、悩み)それが、個性につながる。

その連続が、魅せる。につながります。

どれだけのストーリーを持っているかを魅せつけてやる。

キャッチコピーを作る時には、何にフォーカスを当ててどういう風に見て何を思わせて何を思いたいかキャッチコピーを作る時に、江尻がまずすること。

自分の感情を動かすこと。
映画でも、本でも、ドラマでも、体を動かすでもいい感情が動いた時に、自分のキャッチコピーを見た時に何を感じたかを大切にしています。

考えすぎてもダメ。
文字が多すぎてもダメ。
言葉が多すぎてもダメ。
人の感情を動かすには、
自分の感情を動かせなければ相手の感情を動かすことなんてできない。

自分が感動し、動かされたことは伝わる可能性があるということ。

自分の心が震えた瞬間に何を感じたか自分の感情を抑えきれない(コントロールできない)状況にして泣いてみたりします。

そうすることで、見えること、感じることがあるので、大切にしています。

感情が動く。動かすということは、そのもの・出来事について、どれだけの想いがあるか。

そして、その延長線上に、患者さんにどうなってほしいかという想いがどれだけあるかないか。

最近は、すぐに、「無理です。」「できません」という子が多いです。

そいういう子は、そこに感情(思い)がないのです。

みなさんの肚の中に、ビタミン何くそはありますか?(チキショウ・このヤロウ)という感情。思い。持ってください。

感情を揺らすには、一番、効果的な感情です。(特に男性)この作業を繰り返すと自分の個性、感情がたくさんあることに気づきます。

僕たちの職業は創るだと思います。

患者さんをよくすることが仕事ではないのです。

ドクターの仕事ってなんだと思いますか?
→ 病気を創る。(検査をして悪いところ見つけて処方する)なんです。

僕たちの職業はお客様の笑顔を創ること。

病気を創るのは、お医者様の仕事。

僕らが病気を創るのではなく、患者様をハッピーにする、笑顔を創ること。

なのです。

そのまま伝えるのは、直球すぎるし、人によっては気持ち悪い。

素直すぎると滑稽に映ることもある。(人によっては有効ですが)

だから、視点を変えて伝える。

それが、僕らの魅せる。

たくさんの視点

たくさんのストーリー

たくさんの感情

それを伝えるための、写真とキャッチコピーなんです。

余談

自己啓発セミナーで教えている。
キャッチコピーを書くための9個の原則
・ 1対1で話をしているようにキャッチコピーを書く。
・ いちばん理想とする顧客をイメージして書きます。
・ 大事なことは、言い方を変えて3回言います。
・ 他のものと比較したり置き換えます。
・ お客様がすでに持っている欲を引き出します。
・ 表現は未来形✖️現在進行形で書きます。
・ 失うことへの恐怖を煽ります。
・ ベネフィット(利益)中のベネフィット
・ 具体的な数字を盛り込む。
当たり前のマーケティングセミナーでよく教えられることです。

真似することはいいことですが、これを使って、何をし、伝えるかを考えることが重要。

この9この原則は、プロダクトアウト

創る側(提供者)の目線・視点で伝えようとしているということに気づいてください。

これを本当に必要な、受け取る側の方の目線(コンシューマーイン・お客様の欲しいものの目線)

を盛り込んだ視線にしてみることをやってみてください。

そして、キャッチコピーを創る上で、もう一つ重要なこと。

・思ったこと(感じたこと)ざっくりを言い切る。

ということです。

それは、お客様が知りたいことでもあるはずなのです。
(例)冷やし中華始めました。
一見、プロダクトアウトのようでお客様が知りたい、コンシューマーインのキャチコピーなのです。

外側(第三者的な)の目線で見て感じたこと。

自分の思いが重要。

自分の思い。

これはとても重要。

「なんでそれなの?」と3回問いただしても答えられる思いが本当の自分の思い。(腹の底から出る思い)なのです。

人は、なんで?を3回も聞かれると2回はその思い(理由)を答えられるが、3回目ともなると出てこなくなる。

本当にしたい思いは何度、どの目線から聞かれても、答えられる。

3回ともパシッと出る答えが、繕ってない本当の心(潜在意識)の思い。

キャッチコピーをつける際にここまでの作業をするとシンプルで、心に突き刺さる的確な思いを乗せた言葉になる。

「なんで、私はこうするんだろう?」

という問いを3回聴くということを、1対1でやってみます。

その時に答えがでないということは、悪いことではないけれど、腹の底からの思い、そこまで考えていなかったということ。そこが明確になるとその場所にたって、物事を進めるとき、自信を持って何ができるのかを振る舞えるようになる。

人間力とは。

熱量と振動という言葉がある。
熱  = なんで?を繰り返して腹から出たもの。突き動かされるもの。
それによって、人は動く。思いが出る。

魅力に繋がっていく。

視点を変える。ためのトレーニング。(問題解決の練習にもつながります)

例)治療院には、エレベータに乗ってきてもらう必要があります。
ただし、そのエレベーターは非常に遅いです。
そのために、リピートのお客様が増えません。
一般の回答だと・・・
→ 大家に言って新調してもらう。
視点を変えると・・・
→ エレベータのフロアに鏡を置いてみる。
→ エレベーターを待ってる時間が辛いのだろうから鏡を置くことで、注意が自分に行き、スタイルを見たりしだす。

例2)アメリカの工場で、非常にミスが多い。
変えさせるためには?
→ 働いている人たちの呼び方(名札)は「ワーカー」となっていた。
それを、「クラフトマン」(職人)に変えたとたん、ミスが無くなった。

問題解決の方法はたくさん転がっている。

その方法・手段の視点を変える。

当たり前のことを当たり前にする。ということは、当たり前のことなので、やるだけです。

問題の解決はどういうコツを加えると改善するのか?

(WORK)

紙に、自分の技術をされた側は何が手に入るかを100個書いてください。

考えてやる作業ではないです。思いつつままに、手に入ることを書いてください。

・・・ これは、出てきた回答がお客様が望むこと・欲しいことなのです。

(WORK)

仕事としてやりたくないことを100個書いてください。

・・・ 無理にでも100個出してください。

初めて自分のやりたいことがわかります。

・・・ 先にやりたいことを書いてみるとたくさん出ますが、

実際にやりたいことはその中にはいない。

・・・ やったらいいこと、やることが初めて出るのは

やりたくないことを並べたとき。

それをしたくないためにはどうするかを考えるから。

80個目から90個目あたりに

実は、自分の本音・強みが隠されています。

ぜひ、やってみてください。