治療とはエンターテイメントである。
って事は、治療家はエンターテイナーでなければならない。
しかし、このエンターテイメントの意味を間違ってはいけない。
感覚からするとエンターテイメントという言葉を使うとちょっと軽く聞こえてしますかもしれないけど、この「治療はエンターテイメントだ!!」ってのはとても深い言葉だと僕は思っている。
それに実はとても難しいのある。
治療という技術をエンターテイメントまで高めるためには、何が必要なのか?またどんなことに注意しなければならないのか?
エンターテイメントといってもクライアントを楽しませるという事ではない、ここでいうエンターテイメントの意味は感情を動かす、感動させるということなのである。
治療で感動させるのである。
他人の感情を動かすには想像を超える何かが必要なのである。
この何かとは技術だけではない。。。
技術という大きな武器を持った治療家が勘違いしてしまう事の1つにこの技術を持っているという点もある。
治療家は技術だけあれば大丈夫!というひと昔もふた昔も前の考えの治療家はもういないと思いますが。。。
治療技術をエンターテイメントまで高めるには、様々な準備が必要なのである。
この準備というのが予約時から始まっているとか、クライアントと出逢う前から始まっているなどというコンサルタントも多い。
それくらい丁寧な対応は重要だと思うが、一辺倒な対応では続かなくなってしまう。
この対応を間違えないために気にかけたいこととは。
治療家としての自分自身をディレクションするという事である。決してプロデュースではなくてディレクションが必要だと僕は思っている。
映画のディレークターズカットの映像はとても面白いし惹かれる。しかし映画にプロデューサーズカットという映像は無いのである。
ディレクションとプロデュースの大きな違いをザックリ言うと費用についての計算をするかしないかというところ。
プロデューサーは費用まで計算する必要がある、しかしディレクターは表現したい事、伝えたい事を最優先に考えているのだ。
経営としてはプロデュース能力は必要となってくるので、個人経営の治療家やセラピストにとっての自己プロデュースという言葉が流行ってみなが自己プロデュースやらセルフブランディングやらという言葉に踊らされた。。。
まず重要な事は自己ディレクション能力である。
特に技術の面からみるとこの自己ディレクション能力がとても重要だと思うし、どんな治療家セラピストになりたいかというところがハッキリしてくる。
治療というストーリーにどのようなディレクションをするのか。
自分という治療家にどのようなディレクションをしてどんなストーリーを組み立てるのか。
ここから始めると治療はエンターテイメントになるのである。
小手先だけの誤魔化しはすぐに見区切られる。
真剣に考えて、真剣に楽しむ。
とっても重要な事なんじゃないかな。