頚椎のキネマティクス(運動学)
1、頚椎の可動域
頚椎は、前後屈、左右回旋、左右側屈の6方向に運動方向をもっている.前後屈の最大可動域は,C5-6椎間にあり、前屈角度は C5-6、 C4-5で大きく、後屈角度はC6-7C4-5で大きいことが明らかにされている。回旋、側屈時の動きに関しては回旋運動は C1-2間で最大(全可動域の49%),Oc-C1で最小(全可動域の2,3%)の可動域をとることや、回旋、側屈運動時に認められるカップルドモーションの生体内での運動パターンを明らかにしている。
2、カップルドモーション
カップルドモーションはある運動に随伴して生じる異なる方向への運動のことである。
頚椎におけるカップルドモーションは、軸椎下頚椎で生じ、回旋時に側屈を伴う、この運動は,、主に軸椎下頚椎の椎間関節の形態に規定されて生じる。頚椎を回旋すると、軸椎下頚椎では、回旋と同方向の椎間関節は関節傾斜を滑り降り椎間が短縮、回旋と反対方向の椎間関節では関節傾斜を滑り上り椎間が延長し、結果として各椎間で回旋と同方向に側屈が生じる。一方で側屈方向への自由度がある上位頚椎では、軸椎下頚椎と反対方向への側屈が生じることで軸椎下頚椎の側屈を代償し、全体として頚椎回旋運動を可能としている。頚椎を側屈する場合でも、軸椎下頚椎での動きは基本的に同じであり、随伴する同方向への回旋運動を同じく上位頚椎で反対方向に回旋することで、全体 として頚椎側屈運動を可能にしている。
言葉で説明されてもとても難しいけど、これを実際に使うのはとても簡単である。
なぜなら人間の身体がそのようにしか動かないから(笑)
素直に矯正技術を取り入れてくれればその場でできるようになるくらい矯正技術は簡単なのです。
特にひとの身体を触る仕事をしている治療家であればとても話が早い!
素直にってのがキモだけどね(笑)
関節の矯正をより効果的にするために筋肉へのアプローチや靭帯へのアプローチも必要であるがそれが整体師の技術だと勘違いしてはならない。整体師が関節の矯正ができないとそれは違法なマッサージ師になりかねないと言うよりもマッサージ違法行為をしているとしか言えない。また安全な・・・とか、簡単で効果的な・・・とか、言葉の魔術に騙される整体師も少なくない。本来の整体師の一番の仕事は関節可動域の回復でありその技術として関節の調整や矯正がある。
この関節の矯正が出来なければ整体師とは呼べないのであるし関節の矯正をしない整体師が増えているからドクターが整体を認めない大きな要因だと私は考える。私のクライアントにはドクターもいます。ドクターも関節の矯正と調整は整体師が専門でドクターの専門ではいとハッキリ言います。医療行為と医療類似行為、そして違法な医療類似行為とを明確にするためにも整体師は関節の矯正が出来ないといけないのである。関節の矯正技術を学び自分のものにすることによって整体師の社会的地位の向上と本来の整体技術は理論的であり、科学的・哲学的・なにより安全であると理解し理解してもらうことが重要である。