Straight bilateral Transverse Thenar 両母指球横突起矯正法
Listing: T4~T9のPに使用
PP: 伏臥位
DP: 患者の側方に立位
CP: 母指
SCP: 横突起
Set up: 手順 十
〈手順〉 Listing T8-P
一、両中指でT8のSPの両側をはさむ
二、左中指をT7とT8の棘間をすべらせてT8の右TPに接触
三、右手を離して母指球を作り左中指にのせる
四、左中指を抜く
五、右母指球をさらにコンタクト
六、左母指球を作りT8TPにコンタクト
七、術者は左足を一歩前に出す(両肘をまっすぐに伸ばししぼる)
八、患者に息を吸わせ術者は肘をやや曲げる
九、患者に息を吐かせ術者は膝を曲げながら押圧し最密位
十、両肘を伸ばしてスラスト!
母指球を使った胸椎の矯正ですので、患者さんへのストレスが一番大きなテクニックとなります。
したがって決して華奢な女性や高齢者へ用いるテクニックではありません。
またお腹のでた腹圧の高い人へも用いることが難しいテクニックです。
腹圧が高い患者は自分の腹圧と術者のスラストの力が作用しあって肋骨骨折のリスクが高くなるのです。
若く骨も頑丈な患者へのスラストに用いるか呼吸に合わせてゆっくりと胸椎を可動させる時に使うと効果的です。
このテクニックもスラストの際には肘を使った矯正をする必要があります。
乗り込んで体重を使ってボディードロップをしやすいテクニックなのですが体重を使うとすぐに肋骨を折ってしまいます。