Anterior Thoracic 胸椎前方変位矯正法
Listing: T4~T12のASに使用
PP: 仰臥位
DP: 患者の側方に立位
CP: Pisiform
SCP: TP
Set up: 手順 十
〈手順〉 Listing T-AS
一、患者の左手掌で右肩をもたせる
二、右腕を左肘の下からまわし左肩をもたせる
三、術者の手掌で患者の左右の肘の上から押してゆき
その上にクッションをのせ下方に伸展する
四、術者の左手を抜き右手と差し替える
五、術者の左手でテーブルの端を支えクッションの上に腹部を接触し
右手を抜く
六、患者に顔を上げてもらい術者は左手で頸部を支える
七、術者は右足を軸として患者を起こす
八、患者の右手で脊椎を触診
九、患者を頭方に倒してゆき術者の腹部で圧をかけ最密位
十、スラスト!
胸椎が前方にサブラクセーションを起こした時に使うテクニックです。
胸椎が前方に入り込んでしまった場合に背中側から押しても余計に入り込んでしまうので入り込んだ胸椎を後方へ押し出すテクニックです。
重要な事は胸椎を屈曲させてターゲットとした椎骨をお腹で押し出すイメージです。決して術者のお腹で患者を潰すイメージではありません。
多くの整体師やカイロプラクターが勘違いしているところがココです。
術者のお腹を使って屈曲させた胸椎の椎骨を押し出すイメージです。
このイメージが持てないと患者は苦しいだけの状態となるので注意が必要です。
前方に入り込んだ椎骨を背中側に出すにはターグルリコイルという方法もあります、これはスプリングテストで行なった押し込む技術ではなく抜く技術が習得できるとターグルリコイルも習得することができます。
ターグルリコイルはスプリングテストの時に少しずつ練習することをお勧めします。