整体テクニック

肋骨へのアプローチ

主訴の症状
背中が痛い
性別 年代
男性 40代

クライアントの主訴の症状は背中が痛いであり、問診をしながら立位での検査で前屈・後屈・惻屈に特に問題はないが一週間くらい前から背中の痛みや詰まった感じが抜けないし猫背になってしまっているように感じると言われる。

伏臥位での脊柱スプリングテストと肋骨のモーションパルペーションにてT-7の可動減少が見られそれに関連する肋骨も可動減少があるが、サブラクセーションではなくカンパセーションの可能性がある。
胸骨に付着するT-7の肋骨部位にもやはり可動の減少が見られるがこちらもカンパセーションでありアジャストメントを必要とするフィクセーションではない。

しかし、この時に横隔膜に動きが減少していて腹直筋起始部の動きも異常に悪いので、問診の結果からもみて呼吸の改善をするための治療を開始する。

横隔膜の筋膜にアプローチしてスラッキング・腹直筋起始部にアプローチしてスラッキング、クライアントを側臥位にして前鋸筋をスラッキングしながら肋骨の動きをつけていく。上腕三頭筋長頭に接触するようにコンタクトしてその位置での肋骨へのアプローチと可動の改善をする。

次にクライアントを仰臥位にして胸肋関節の動きをつける、この胸肋関節部の軟骨部分も動きをつける、軟骨部分に関しては手根や母指級を使うと良い。

肋骨の可動がついてきたところでもう一度、横隔膜と腹直筋起始部に動きがあるか触診する。動きの改善がもう少し必要であれば呼吸をしっかりとさせながら横隔膜と腹直筋のスラッキングをする。

また肋骨へのアプローチも深呼吸をさせながら段々と大きく動くように稼働をつける。

最後にT-7のスプリングテストとモーションパルペーションをして可動の改善が見られれば、T-7を中心とした上下の関節にしっかりと可動をつけて治療の終了。

立位でのモーションパルペーションと深呼吸でクライアント自身にも変化を言葉にしてもらう。

最後のモーションパルペーションや深呼吸でどうしても違和感が残るようであれば、T-7にスラストを入れて可動をしっかりと変える。この時に使うテクニックはアンテリアソラシックを使うと良い。