治療家・整体師が言う身体の真っ直ぐとは何が真っ直ぐなのか?を理解してますか?

まずは身体に触れる時の注意点から

治療家が最も注意を払うべき時の一つにクライアントとのファーストコンタクトの瞬間が ある。このファーストコンタクトの時にクラアントに嫌な感覚を与えてしまうと全ての治 療の効果が半減する、いや治療の効果はなくなると言っても良い。

ペタペタと無意味な接触はしない事
指先の力を使って接触しない事
近づきすぎない事(特に顔を近づけすぎない)
言葉添えをする事
などがある。 特に男性治療家の場合、一つ触り方を間違えると女性のクラアントに気持ちが悪いという 印象を与えてしまう事がある、こうなったら最悪である。だから治療家はクライアントと のファーストコンタンクとの時に最も注意を払う必要があるのだ。

治療家・整体師が言う真っ直ぐとは何が真っ直ぐなのか?

よく整体師やカイロプラクターが背骨が歪んでいるので真っ直ぐにします。とか歪みを矯 正しますとか言いますが、何を基準に真っ直ぐなのでしょうか?またどこを真っ直ぐにし ているのでしょうか?

クライアントへの説明時に分かり易いように、言葉として真っ直ぐと言っているのでしょ うか?

本来、人間の身体は決して真っ直ぐではありません。

言い方を変えると真っ直ぐは異常な のです。

真っ直ぐでない人の身体の真っ直ぐを決めるには、レントゲン写真に沢山の線を引き、骨の角度・関節の角度を出して、指標となる骨の位置同士を線で結んでいかなければなりません。 これはカイロプラクティックで使う手法であるが、とても時間のかかる上に実は正確ではないという欠点があります。それは人によって少しづつ骨の形や角度が違うからです。統計的にというとても曖昧な結果となるのです。 しかも人間の身体は左右非対象、シンメトリーではないのです、左右も非対称な身体の真っ 直ぐとは何なのでしょう?

僕は人の身体が真っ直ぐはないと考えています。
では何がいけないのか?
それは関節の歪みです。

では、歪みとは?

歪みとは関節の可動域が減少している事を指していると考えます。 真っ直ぐでない事が悪いのではなくて、関節の可動域が減少してしまっている事が悪いの です。

また、人間の持つ能力に目線を地面に対して水平に保つという能力が備わっています、そのために身体のどこか一ヶ所に不具合が生じてしまった時に身体の他の部位を補正する事で目線だけは水平に保とうとするのです。

これが、サブラクセーションとカンパセーションの違いができる理由でもあるのです。

カイロプラクティックでよく使う考え方にブラザーボーンという考え方があります。
頸椎 の1番と腰椎の5番がブラザーボーンの関係でどちらかが歪みを起こすともう一方も同じ ように歪みを起こすのです。 頸椎の2番と腰椎の4番・頸椎の3番と腰椎の3番という具合に順番にブラザーボーンの 関係があります。 ブラザーボーンについての説明はここではこれくらいにしますが、この関係もとても面白 い関係であり、他にも構造類似の関係など人の身体が持つ優秀な能力故に一ヶ所の不具合が他の場所にも影響を及ぼすという事が多いのです。 このような関係や関連なども考慮して人の身体の歪みを観察し関節可動域を観察してみる 事が重要である。

ROM(レンジオブモーション)

関節可動域を英語で言うとレンジオブモーションと言う、関節の矯正・調整をする整体師が知っていなければいけない事の一つである。

この関節可動域を知って、分かって、感じると言うところまで必要なのである。

どの関節が何度まで動くのか?そんな事は色んな本に書いてあるので自分で調べてみてく ださい。どれもだいた同じ角度が書いてあるので、その角度を知る事から始めるのですが、関節の角度を感じる事が一番重要だと僕は考えます。

関節角息を感じる。

関節可動域も人によって少しづつ違います。ですから感じる事が重要 なのです。 どこまで動く事がそのクライアントにとって正常で、異常なのか?瞬時に感じ取らなけれ ばならないのです。 言葉にするととても難しい事のように聞こえますが、決して難しい事ではなく注意深く観 察し指先を感覚器として使う事ができれば感じる事ができます。

それが分からなければ整体の治療は本来できないのである。

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